2023.6.18 2024.2.9 アート

個展の開き方と宣伝方法【徹底解説】

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こんにちは。イラストレーターのkisa(@kisa.ne.jp)です。
絵や写真、造形作品など、アーティストとして個展を開催したい時期が訪れますよね。
私もそうでしたが最初は「個展を開催したいけど、初めてで何からしていいのかわからない」と感じるかと思います。
そこで今回は、個展の開き方に加え、できるだけたくさんの方に見ていただくための、個展を宣伝する方法についてお伝えしていきます。

個展の開き方

展示する作品やグッズの準備(準備期間・作品点数)

個展は何かしらのテーマに関連する作品を展示すると、メッセージ性と統一された空間が生まれます。
もしくはこれまでの集大成として、作品を厳選して展示するのもありですね。

グループ展とは違い、個展は自分の作品のみ展示するので、まとまった数が必要です。
作品点数は大きさにもよりますが、10点以上あると見応えが出てきます。
準備期間も人によって制作にかけられる時間や規模数が変わってくるかと思いますが、通常1年ほど見ておくのが良いと思います。

また、その作品をステッカーやポストカード、キーホルダー、Tシャツなどグッズ化すると、作品は値段や場所で断念してもグッズなら手軽でGETしたいという方に響きます。
グッズ制作はこちらの記事の後ろの方に記載してあるおすすめサイトが便利です。
https://kisa.ne.jp/design/t-shirt/

ポストカードはプリントパックグラフィックなどの印刷会社で発注できます。

在庫が残ってしまうのが心配という方は、BASESTORESという無料でオンラインショップ作成できるツールを使えば、初心者でも簡単にネット販売が可能です。
遠方やタイミング的に個展に行けなかったという方や、新規フォロワーなどに宣伝すれば、在庫が残っても無駄になりません。

  

ギャラリーなど開催場所を決める

ポイント1 自分の作品とギャラリーの雰囲気がマッチするか

ギャラリーによって外観や内観、土地柄、これまで展示されている作品の風潮などなど、雰囲気も異なるので、自分の作品に合った場所にすると良いです。

 

ポイント2 スケジュールが空いているか

ここが良い!と思っても、空きがなければ始まりません。
開催したい時期に空きがあるかどうか確認する必要がありますが、ホームページに記載されてあるケースがあるのでそこでチェックするか、見当たらない場合はメールや電話で問い合わせてみます。
人気なギャラリーは埋まるのが早いので、早めに決めて確保しておかねばなりません。

 

ポイント3 ギャラリーのレンタル料をチェック

都心の駅近で広めのギャラリーの場合、レンタル料が1週間で10万円~50万円ほどかかります。
費用はかかりますが、設備などが整っているところが多く、集客にも優れているので安心です。

予算が厳しいという場合は、小規模のギャラリー・カフェを利用すると安いです。
1週間2、3,000円だったり、無料の場合もあります。

また、場所代の他にも、作品やグッズ販売で大体売上の30%ほど販売手数料がかかるところがあったり、自身でお金のやり取りをするなら手数料は不要というところもあります。
販売手数料が売上の何%かかるのか、その他費用面について確認事項をチェックします。

 

ポイント4 搬入や搬出、在廊しやすいか

搬入や搬出はもちろん、会期中はできるだけ在廊しておくのがおすすめです。
最初は気が張って体力を消耗してしまうので、通うのに無理のない範囲を選択しておく方が安心です。

 

ポイント5 作品数に対して広すぎたり狭すぎたりしないか

展示する作品数が決定したら、その作品数に対して展示スペースが広すぎたり狭すぎたりしないか、チェックします。
作品数に対して広すぎると間伸びしたような持て余している印象があり、狭すぎると窮屈で大きめな作品なども見づらくなります。
 

その他、個展開催で必要なものを準備

作品の他にも、下記のものを適宜準備しておきます。

  • 名刺
  • DM・フライヤー
  • 芳名帳
  • キャプションボード
  • ひっつき虫
  • 筆記用具
  • 工具(ハサミ・ドライバー・ネジなど)
  • 水平器
  • 料金表
  • 作品集
  • 赤丸シール(作品が売れた際の目印)
  • おつり用のお金(会計を自分で行う場合)
  • 紙袋やビニール袋(会計を自分で行う場合)


ギャラリー側で工具や水平器を無料貸し出ししてくれたり、芳名帳の用意や作品が売れた際にシールを貼ってくれるところが多いですが、ない場合はこちらで用意しておきます。

キャプションボードや額装マットについては、下記記事にまとめています。

 

名刺の作り方については下記記事にまとめています。

 

個展を宣伝する

SNSや自身のメディアなど

まずはTwitterやInstagramなどのSNSや、Webサイトで個展のお知らせはマストです。
自身の作品が好きでいてくれるフォロワーの方が来てくれる確率が高いです。
また、潜在ユーザーにもアプローチできます。
そして個展終了時には、来てくれた方へのお礼も投稿します。

 

フライヤー・DM(案内状)

開催するギャラリーをはじめ、他にはカフェや美容院などにチラシを置かせてもらえるところもあります。
特に個展に来てもらいたい層が訪れているであろうお店を選ぶのが効果的です。

また、知人や友人、お客さんなど、直接DM(ダイレクトメール)などで個展の案内状を出すのも有効です。
開催期間や会場までのアクセス、メインビジュアルを掲載し、メッセージを添えると好印象です。
配布や郵送は、個展が始まる1カ月前、遅くとも1週間前には届くように手配します。

フライヤーやDMは、ポストカードの発注でも出てきましたが、プリントパックグラフィックなどの印刷会社に依頼すると、大量の枚数でもキレイに早く印刷することができます。

 

Web集客・広告

SNS以外にも、全世界に発信できるネットを使い倒しましょう。
プレスリリースを打つことで拡散でき、メディアに取り上げられることもあります。
あまり予算をかけられないというときは、value pressなどの無料配信してくれるサービスが使えます。

この他にも、Web集客できるサイトについて下記記事にまとめています。

 

開催会場に作品を搬入

いよいよ準備が整ったら、開催日の前日に作品の搬入を行います。
ギャラリーによって搬入可能な時間や駐車場の有無、会期終了後の搬出時間など決まっているのでよく確認してシュミレーションしておきます。

  

さいごに

個展開催には結構なエネルギーが要りますが、仕事などの合間に少しずつでも進めていき、早めに計画を立てて準備しておくと焦らなくて済みます。
頑張ったあかつきには、来場者から作品に対する生の声を聞けてモチベーションが上がったり、作品やグッズを購入していただいたり、お仕事につながる出会いがあることもあります。
また、ネット上では表せない、自分の世界観が広がる空間を作り出せることも楽しいです。
以上、個展を開くときの参考になれば嬉しいです。

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