• 赤レンガのレトロ美術館!東京ステーションギャラリー【佐伯祐三展】

2023.3.1 2023.9.24 アート

赤レンガのレトロ美術館!東京ステーションギャラリー【佐伯祐三展】

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たくさんの現代人がスーツケースを持って忙しなく交差している東京駅構内。
その東京駅から大正ロマンを感じられる、レトロな美術館に直結しているということはご存知でしょうか。
今回は、東京ステーションギャラリーで現在開催されている、特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」を観に行ってきたのでまとめました。

東京ステーションギャラリーとは

 
東京ステーションギャラリーは、1988年から東京駅丸の内駅舎内にある美術館です。
美術館の入口は、丸の内北口改札を出てすぐ右手にあります。
結構乗降していたのに、こんなすぐそばにあったとは全然気がつかなかった…!

 

 
一般的な美術館では白壁に作品が飾ってあるイメージですが、東京ステーションギャラリーでは赤レンガの壁に作品を飾っているのが特徴です。
残念ながら展示されているスペースはすべて撮影NGなため、廊下の壁をお届けします。

キズが結構ついていますが、これは改修工事の際にモルタルを塗りやすくするためにあえてつけられたそうです。
戦後、建て替えによる取り壊しの局面に何度もさらされてきましたが、「赤レンガの東京駅を愛する市民の会」を中心に保存運動が起こり、当時の東京都知事とJR東日本社長との間で駅舎の復原に関して合意され、2003年より、この丸の内駅舎が国指定重要文化財となりました。
よくぞ守ってくれたとしか言いようがありません。

 


上から眺めた階段もいとをかし…

 

 
そして花のステンドグラスにランプ、いとをかしすぎませんか!
ここで自撮り写真を撮っている方も多かったです。

 

 
特別展のほか、東京駅丸の内駅舎保存・復原工事の記録の展示スペースがあります。
上の画像は「月の満ち欠け」がモチーフのテラスを支えるブラケットです。

創業当時にアールヌーヴォー風のデザインが流行っていたようで、駅舎のさまざまなところでエレガント装飾の鉄材があしらわれていました。

 

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特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」

 
現在開催されている特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」は、わずか30歳で亡くなった佐伯祐三氏が短い画業で描いた作品の中から選りすぐりの作品を公開した展示です。

本格的に画業に取り組んだのはたったの4年あまりで、初期は自画像をたくさん描いていました。
上の画像の「立てる自画像」は、劇的な画風の転換といわれる作品で、後の作品も同じようなタッチになっています。

 


佐伯氏が主に描いたのは、自身が生きた東京・大阪・パリの3つの街をテーマとした風景画です。
東京では下落合の風景、大阪では滞船の風景、パリでは英字が印象的な広告や店先の風景が多かったです。

佐伯作品はどれも空が暗いという特徴がありましたが、建物の色味にトーンを合わせたのでしょうか、それとも絵はその人の気持ちが表れるともいわれるのでモヤモヤしていたのでしょうか…

 

 
重厚な質感を厚塗りで表現されていて、赤レンガの壁の空間に非常にマッチしていました。
気に入った場所をまったく同じ構図で描くことがあったようで、強い思い入れを感じます。

 

 
結核のため絶筆に近い作品となった「黄色いレストラン」がおしゃれで印象深かったです。
本人曰く、最高に自信のある作品とのことで、人生最後のときまで風景画に命を捧げ、ジーンときました。
画風の模索や移り変わる土地での風景画、大正時代の直筆手紙や家族写真も展示されていて、感慨深かったです。
 

写真引用:大阪中之島美術館

  

特別展「佐伯祐三-自画像としての風景」
 
 <東京>
 ■期間 2023年1月21日(土)〜4月2日(日)
     10:00~18:00(金曜〜20:00) ※月曜、但し3/27は開館

 ■会場 東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションギャラリー

 <大阪>
 ■期間 2023年4月15日(土)〜6月25日(日)
     10:00~17:00 ※月曜、但し5/1は開館
 
 ■会場 大阪府大阪市北区中之島4-3-1 大阪中之島美術館

 https://saeki2023.jp

 

さいごに

東京の人ごみを掻き分けた先に、美術館の中では大正時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえました。
作品もさることながら、赤レンガが調和した100余年の歴史が詰まっている東京ステーションギャラリーの、他にはない美術館自体も堪能してみてください。

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