• 坂本龍一もメンバーに加わった「ダムタイプ|2022: remap」展

2023.3.25 2024.2.9 アート

坂本龍一もメンバーに加わった「ダムタイプ|2022: remap」展

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こんにちは。イラストレーター・デザイナーのkisa(@kisa.ne.jp)です。
マルチメディアを使用したパフォーマンスやインスタレーションを手掛けるアーティストグループ、ダムタイプに、坂本龍一が新メンバーとして参加したヴェネチア・ビエンナーレの帰国展が東京で開催されました。
そこで今回は、「ダムタイプ|2022: remap」を観に行ってきたのでまとめました。

ダムタイプ|2022: remap

 
第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示に、アーティスト集団ダムタイプが選出されました。
1984年に結成され、身体とテクノロジーの関係を独自な方法で生み出す作品が特徴的なチームに今回、坂本龍一氏が新たなメンバーとして加わりました。
新作インスタレーション《2022》を、帰国展「2022: remap」として再構成された展示になります。

 


中央に後ほど紹介する大きなインスタレーション作品があるのですが、それをぐるっと囲むようにレコードが配置されています。
本作のために坂本龍一氏が1時間のサウンドを制作しました。
東京をはじめニューヨークやメルボルンなど、世界16地域のレコーディング音源を集め、それぞれの場所の「位置」「時間」「固有の音」を俯瞰するように再生されます。

半透明の盤面で針なしのレコードから音が流れているかのような不思議な演出で、実際には下のスピーカーから音が流れています。

 

 
暗い通路を進むと、頭上に都会的で未来的な、四面の内側が作品がありました。

 

 
空中に浮かぶ文字や線、音の表現の仕方で、一瞬時間が止まったかのような感覚に陥り、ドーパミンが溢れすぎました。

 

 
そして壁のすき間から中央に広がる作品を観るため、中に入りました。
すると頭上に映像が流れるパネルがありました。

 

 
足元を見てみると、頭上のパネルが黒い鏡に映し出され、反射されることによって正しく表示されています。
十字マークや無数の星のような表現、外国の地図が地球を表しているようです。

 

  
動画はNGのため写真では暗くて動的なのでうまく撮れませんでした…
公式YouTubeにアップされていたものもシェアします。

 

 

レーザー光は中心から北・東・南・西の方角に置かれた4台の高速回転する鏡によって反射されています。
また、回転式超指向性スピーカーという限定された狭いエリアとその方向だけに音が聞こえるようにコントロールする装置や平行線LEDライト、1秒間に122,800回点滅する5本のレーザー光線で6144個の点となってテキストを形成する装置で作り上げられています。
それにより見えるか見ないか、聞こえるか聞こえないか、繊細な作品空間にどっぷり没入しました。

「What is Earth?」「What is an Ocean?」「Which is the largest Empire in the world?」など、1850年代の地理の教科書から取られたシンプルな問いが映し出されています。

 

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同時開催の展示も同じチケットで鑑賞できる

 
ダムタイプ展見終わったあとの帰り道に、5Fでは「アートを楽しむ展」4Fでは「画家の手紙展」も同チケットで鑑賞でき、お得感がありました。

 

 
19世紀のパリの近代化に伴ってピアノがよく描かれていたそうですが、その代表となるアーティゾン美術館が所蔵する、エラール社製のピアノが展示されていました。
それを囲むように絵画も並べられていますが、忠実に描かれています。

 

 
小出楢重という洋画家のアトリエの一角を再現したコーナーがありました。
二科展で出品した作品すべて描かれたパリのお土産の「ラッパ」や、自画像に描かれた好きで好きでたまらないという「冠付き帽子」などが置かれていました。
好みのものに囲まれ描く空間は尊いですね。

THE洋画展ではなかなかない見ない展示方法で見て感じて学んで、まさにアートを楽しむ展示でした。

また、画家の手紙展では、家族や友人、恋人、師弟などに対する思いや創作にまつわる悩みやエピソードなど画家の人柄がわかるような手紙が展示されていました。
それぞれの画家ならではのタッチで描かれた絵ハガキはもらった方もさぞ嬉しかったでしょう。
なかなか見られないプライベートな部分を切り取った、貴重な展示でした。

 

 
ちなみに今回初めてアーティゾン美術館に訪れましたが、外観も内観もスタイリッシュなホテルのようなラグジュアリー感があり、ステキな美術館でした。
手前の旗の真ん中部分もおしゃれなデザインの印刷に見えましたが穴が空いているだけで、思わず外観も写真を撮りました。

 

 第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展
 ダムタイプ|2022: remap

 ■期間 2023年2月25日(土)〜5月14日(日)
     10:00~18:00(金曜〜20:00) ※月曜日休館

 ■会場 東京都中央区京橋1-7-2 アーティゾン美術館 6F

 ネットで購入すると1,500円→1,200円でお得(学生や障害者の方は無料)
 https://www.artizon.museum/exhibition_sp/dumbtype/

 

さいごに

実力のあるアーティスト集団と坂本龍一のサウンドが加わったインスタレーション空間は、世界と繋がっているかのような感覚になり、またじっとそこで身を浸したくなります。
写真や動画だけではお伝えできない感覚を味わえるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

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