こんにちは。イラストレーターのkisa(@kisa.ne.jp)です。
この間、Amazonから一通のお問い合わせメールが届きました。
Amazonを装った迷惑メールがたまに送られてくるので、またその類いかなと思いきや、ファッション事業部のご担当者の方からの連絡で、私も参加させていただきました。
今回は、「March by Amazonとは?」「ロイヤリティはいくらなのか?」「デザイン作成や販売方法は?」という疑問について、解説していきます。
Contents
March by Amazon(マーチバイアマゾン)とは
2020年10月21日、世界で展開されていた「Merch by Amazon」のオンデマンド・プリントサービスが、日本でも開始されました。
オリジナルの作品をAmazonに登録すると、Amazonプライム対象商品として販売されます。
注文が入ると、Amazonがその商品にプリントして、購入者にお届けします。
クリエイター側は先行投資の費用がかからず、在庫管理や発送の準備などもありません。
サンリオやMARVELなどの企業、SEKAI NO OWARIのFukaseさんや村上隆さんなどの有名アーティスト、そして個人のデザイナーやイラストレーター、写真家など、幅広いラインナップで展開されています。
March by Amazonで商品を販売
デザイン準備
IllustratorやPhotoshopなどで、規定のデザイン画像を作成します。
- PNG形式(透過)
- sRGBカラー
- 25MB以下
サイズは下記になります。
Tシャツ・トレーナーは4500px x 5400px(前面/背面)
パーカーは4500px x 4050px(前面)、4500px x 5400px(背面)
その他のアイテムのサイズはこちら
簡単に作成したいという方は、無料でも使えるAdobe Expressがおすすめです。
商品登録(画像アップロード・ロイヤリティ説明)
デザイン画像をアップロードした後、商品の種類と色、説明、ロイヤリティを入力して完了です。
ロイヤリティは販売価格の約4~28%の間で、販売価格が高いほどロイヤリティも上がります。
日本だけではなく世界中に販売することができるので、日本語だけでなく英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語の欄を入力すればそれぞれの国の言語に対応してくれます。
言語がわからない…という方は、DeepLという翻訳サイトが精度が高くておすすめです。
取り扱いアイテム
・Tシャツ(スタンダード・Vネック・長袖)
・タンクトップ
・ラグラン
・トレーナー
・プルオーバーパーカー
・ジップパーカー
・ポップソケットグリップ
・iPhone用ケース
・Samsung Galaxy用ケース
・トートバッグ
・クッション
フロントかバックに、好きな大きさに画像を調整してプリントすることができます。
幅広いサイズ展開
サイズ展開はS~XXXLで、女性モデルや子どもモデルなど、バリエーション豊かです。
March by Amazonの実際の販売ページ
デザインを申請して問題がなければ、Amazonに公開されます。
国によっても審査基準が違い、ちょっと過激なものは却下されてしまったので注意が必要です。
また、現状ではトートバッグやスマホケースはAmazon.com(アメリカのアマゾン)でのみ取り扱われています。
さいごに
必要なときに必要な枚数だけ受注生産される形は、ムダがなくてリスクがないのが大きなメリットです。
売れ残って破棄しないといけないとなると、コスト的にも環境的にも痛手です。
こういったシステムは他にもありますが、Amazonだと配達も早く、送料も抑えられ、よく使われているプラットフォームで入力の手間も省けて便利だと思いました。
取り扱い商品数も少しずつ増えているので、今後の展開にも注目です。