• 浅草らしさ満点!回転寿司チェーン「くら寿司 浅草ROX店」の店舗内装デザイン

2021.3.13 2024.2.19 デザイン

浅草らしさ満点!回転寿司チェーン「くら寿司 浅草ROX店」の店舗内装デザイン


 
こんにちは。イラストレーター・デザイナーのkisa(@kisa.ne.jp)です。
チェーン店はまったく同じ内装ではなくても、似たようなテイストが多いかと思います。
チェーン店の変わらぬ安心感もいいですが、その地域独自の特徴を盛り込むと、いつものチェーン店に観光要素も加わって、特別感が生まれます。
今回は、「くら寿司 浅草ROX店にみる、地域の特徴を盛り込んだ店舗内装デザイン」についてご紹介します。

くら寿司 浅草ROX店

くら寿司 浅草ROX店

2020年1月22日、東京都浅草にオープンしました。
くら寿司の国内店舗の中では最大規模とのことです。

この浅草ROX店の内装は、デザイナーの佐藤可士和さんが手掛けられました。
「くら寿司」のロゴ自体も担当されています。

「佐藤可士和展」を観に行った際に、ちょうちんや内装の写真が展示されていて、気になったので実際に訪れました。
 

 

下町情緒あふれる店内

 
仲見世通りに並ぶお店でよく見る、狐やおたふくなど特大サイズから小さなサイズまで、お面がズラーっと並んでいます。
表情豊かな色んな顔が並んでいておもしろいです。

 

 
店内には、巨大な浮世絵も展示されています。
歌川広重が描いた「東都名所 高輪二十六夜待遊興之図」という作品です。

「二十六夜待」というのは、江戸時代の陰暦正月、7月26日の夜の月のことを表しています。
寿司屋や天ぷら屋、水菓子屋など、たくさんの屋台が立ち並んでお祭り騒ぎしている賑やかな絵です。
お祭りのときの屋台は、たこ焼きやベビーカステラなどの手軽なイメージですが、ここでは豪華なものを売っていたんですね。
月が出るのを待ちながら、というていが粋です。

 

 
歌川広重の浮世絵の屋台が具現化したかのような?昔ながらの「射的」や「輪投げ」で遊ぶこともできます。
景品はワサビやおもちゃなど、他の店舗にはない遊び心があります。

また、座席は座る部分のみ畳になっていました。
全面統一された木の造りと和づくしな内装は、海外からの旅行者にもピッタリな店舗だと思いました。

 

余談:くら寿司といえばビッくらポン

 
およそ10年ぶりにくら寿司に来ましたが、ビッくらポンは健在でした。
5皿で1回タッチパネルが動いて、当たりかはずれか表示されます。
3回目に当たりが出て、ガチャガチャがマシーンから出てきて、開けるとラバーキーホルダーが出てきました。
今回は「名探偵コナン」とコラボしていました。
いくらでリフティングしているコナン君がナイスです。

 

さいごに

旅行など遠出をするときは、いつでも行けてどこでもあるチェーン店に行くのはもったいないと思ってしまいがちです。
こんな風に土地柄に合わせてガラッと雰囲気が違うと、わざわざ足を運びたくなると感じました。
最大規模で席数が多いとはいえ人気のため、人が少なめの、平日の正午を外した時間に行くのがベストです。

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