• クリエイティブディレクターの30年分のデザインが詰まった「佐藤可士和展」

2021.2.21 2021.2.21 デザイン

クリエイティブディレクターの30年分のデザインが詰まった「佐藤可士和展」

極生/生黒 キリンビールの屋外広告

誰もが知る企業のロゴや広告を数多く手がけるクリエイティブディレクターの展覧会が開催されているけど行ってみない?
と誘われ、早速行って参りました。
今回は、見応えたっぷりの「佐藤可士和展」についてご紹介します。

佐藤可士和展について

佐藤可士和さんは1990年代、博報堂でアートディレクターとして勤務した後、2000年にクリエイティブ・スタジオ「SAMURAI」を設立しました。
ユニクロや楽天など数多くの企業のブランディングやデザインを手がけ、その約30年にわたる膨大なロゴや広告などの制作物を一挙に見ることができる展覧会です。

その他、幼少期のコラージュ作品や、大学を卒業して社会人一年目に作成したアイコンなども少し展示されていて、幼少期から才能があると感じさせられます。

また、会場は国立新美術館ですが、そのロゴも手掛けられたということで、うってつけの場所になります。

 

多様なクリエイティブ

屋外広告

LOFT クリスマスの屋外広告

クリスマスの定番カラーの赤と緑をメインにした、スタイリッシュなデザインです。
ラインをモチーフにしたデザインいくつかありましたが、シンプルながらも組み合わせによって印象も違って奥が深いと感じました。

 

PARCOの屋外広告

写真と英字、絶妙なカラーバランスでポップさとクールさが合わさった印象のデザインです。

 

ミュージシャンのジャケットやグッズ

SMAP「pamS」ジャケット、グッズ

博報堂から独立し、「SAMURAI」を設立して初めてのお仕事だったそうです。
SMAPをブランドとして捉え、SMAPのメンバーの写真をあえて載せずに展開されました。
キャッチーなデザインのジャケットやグッズ、新聞広告、自販機、車カバーなど、プロデュース力もすごいと思いました。

 

Mr.Children「シフクノオト」ジャケットの原画

思い出深い懐かしのミスチルのジャケットが飛びこんできて、これも佐藤さんが手掛けられたのか、とビックリしました。
クレヨンのかすれ具合を生で見れて嬉しくなりました。

 

大学オリジナルグッズ

明治大学オリジナルグッズ

大学は行ってないのですが、大学にはこういったオリジナルグッズが展開されいるんですね。
お皿やタンブラーなど、美術館のショップスペースで売られているようなデザインで欲しくなります。

 

ロゴ

手前:ユニクロ(2006) 奥:今治タオル(2007)

めちゃめちゃ大きいロゴがたくさん並んでいて迫力がありました。
よく見るとユニクロは油絵、今治タオルは本物のタオルになっていて、ロゴもアートのように感じられました。

ユニクロの2006年より前のロゴはどんなロゴだったのか全く思い出せず、調べて見てみると、やっぱり今の方が断然にスタイリッシュだと思いました。
UNIQLOの「Q」の文字が好みです。

 

三井物産(2014)

地面にもロゴがいくつか置かれていました。
(見張りの方があたらないようにしょっちゅう注意されてて大変そうでした)
木材で表現されているのがモダンで味がありました。

 

楽天ロゴ図案(2018)

ロゴ制作における綿密な図案も展示されていました。
こういう風にバランスを取っているのか、と裏側を見ることができました。

縮小しても拡大してもおかしくなく、最良のバランスを取ることはシンプルだからこそなかなか悩ましいものです。
改めてロゴはブランドイメージを左右する重要なものだと勉強になりました。

 

展覧会オリジナルの制作物

楽天×佐藤可士和のコラボ ジャイアントお買い物パンダ

いつもは裸でお腹に楽天マークがついているお買い物パンダくんですが、この展覧会のためにオシャレをしていました。
帽子の「K」は可士和の頭文字のKでしょうか。
後ろから空気を送り込んで膨らんでいるバルーン設計です。


また、楽天のテクノロジーをテーマに「UNLIMITED SPACE」というインタラクティブデジタルインスタレーションもあったのですが、残念ながら写真NGでした…
そのインスタレーションは、世界中の楽天サイトで検索されているワードが楽天のオリジナルフォントで瞬時に空間に投影され、そこにいる人の人型を形成します。
手を上げると同じように文字も動くので、楽天のネット空間と繋がっている感覚が面白かったです。
そして検索ワードは英語が多かったですが、「塩辛」「ふるさと納税」など日本語もまあまあありました。


他にもまだまだシェアしたい展示物がありますが、写真NGが多いので以上になります。
下記の国立新美術館のサイトに一部写真が掲載されています。

 

「佐藤可士和展」

 ■会期 2021年2月3日(水)〜2021年5月10日(月)
     10:00~18:00 ※毎週火曜日は休館
     ※2月23日(火・祝)、5月4日(火・祝)は開館、2月24日(水)は休館

 ■会場 東京都港区六本木7-22-2
     国立新美術館 企画展示室1E

 https://kashiwasato2020.com

 

さいごに

佐藤さんのおよそ30年ものクリエイティビティに浸り、あっという間に2時間経過していました。
あれもそうだったの、これもそうだったのと、質と量のすごさに驚きました。
これまでの制作物を淡々と見せるだけでなく、ワクワク感を与えてくれる魅せ方で、存分に楽しめ、いい刺激になりました。
気になった方はぜひ行ってみてください。

share