• 街中に溶け込む世界各国のアーティストのパブリックアート「ファーレ立川アート」

2020.12.7 2020.12.9 アート

街中に溶け込む世界各国のアーティストのパブリックアート「ファーレ立川アート」

 
立川は近年、オシャレな商業施設やホテルなど、続々と再開発が進み、人気も高まっています。
そんな立川はアートにも力を入れていて、JR立川駅北口を出て10分あたりの街の中に、たくさんのアート作品が点々と散りばめられています。
今回は、「ファーレ立川アート」についてご紹介します。

ファーレ立川アートとは

イタリア語の「FARE(創る・創造する、生み出す)」に、立川の頭文字“T”をつけた「ファーレ(FARET)立川」のアートという意味です。

そこには、世界36カ国、92名のアーティストによる、109点のパブリックアートが集結しています。

アートディレクターの北川フラムさんが、街を森に見立て、3つのコンセプトのもと、森に息づく小さな生命(妖精)のようにアート作品を設置しました。
 

  1. 世界を映す街
  2. 機能(ファンクション)を美術(フィクション)に
  3. 驚きと発見の街

 
車止めやベンチ、街灯、換気口など街の機能とアートが融合したものが数多くあります。

 

アートマップや音声ガイドも

ファーレ立川アートマップをダウンロード

「驚きと発見の街」というコンセプトから、通常取り付けられているキャプションボードをあえて設置していません。
ファーレ立川アートを巡る前に、アートマップをゲットして探検気分で散策してみてください。
ダウンロードもしくは下記の場所で、コンパクトなアートマップを無料でもらうことができます。
 

  • 立川市女性総合センター・アイム 1階受付
  • パレスホテル立川 1階フロント
  • 立川高島屋S.C. 2階受付カウンター
  • オリオン書房ノルテ店
  • 立川グランドホテル 1階ロビー
  • シネマカフェ ピッツェリアバールナポリ
  • 立川市観光案内コーナー
  • 立川市役所 1階受付
  • 東京都観光情報センター多摩(エキュート立川3階)
  • 立川ワシントンホテル 3階ロビー
  • たましんRISURUホール 1階ロビー
  • 立川市子ども未来センター 2階総合受付
  • たちかわ創造舎 1階カフェスペース

 

 
また、音声ガイド用のアプリも用意されています。
アプリの場合、テーマに沿ったアート作品を巡るルートを表示し、作品に近づくと作品の解説を自動で表示してくれます。
結構地図を見るのが苦手だとこんがらがってくるので、アプリの方がスムーズに回れるかもしれません。

Androidはこちら

iOSはこちら

 

一部作品紹介

ジャン=ピエール・レイノー|オープンカフェテラス

植物のない植木鉢が石の庭に置いてあるという、鉱物の塊の庭を表しています。
植物や大地など、自然のありがたさを感じさせます。
5m超えの真っ赤な植木鉢は人目を引き、ファーレ立川を代表するシンボルになっています。

 

ジョナサン・ボロフスキー|ブリーフケースをもった男

ブリーフケースをもった男は、自分が描いたデッサンをケースに詰めた作家自身を表し、右足の数字はこれまでの時間の経過を表しています。
自分の作品をもってこれからどう歩んでいくのか、私自身に投影され、考えさせられます。

 

陰里寿朗|無題

人型の顔の部分が鏡になっていて、片方は少し上を向いて、片方はうつむいています。
この鏡は忙しなく道ゆく人たちが立ち止まって、自分を見直させる装置だそうです。

 

タン・ダ・ウ|最後の買い物

この巨大なカゴバックはリアルに編み込まれているように見えます。
カバンの中側には排気口があり、少しあたたかかったです。

 

手前:箕原 真|人の球による空間ゲート 奥:フェリーチェ・ヴァリーニ|背中あわせの円

手前側の白の4つのモチーフは車止めで、最初作品だとは気が付きませんでした。
空間が球体のようにも感じさせる絶妙なカーブです。

奥の黒い円は、この角度だからキレイな円に見えるという一点のみのポイントで、他の角度だとりっきょうや壁に沿っているので、左端に見えるような感じになります。
円が空中に浮いているように見える不思議な空間です。

 

牛波(ニュウポ)|標的の裏側

20世紀のアメリカの画家、ジャスパー・ジョーンズの〝標的〟という作品のパロディを通して自身の立場の表した作品です。
実弾で打ち抜かれている描写が加わっています。

 

ヴィト・アコンチ|無題

舗道自体が車になるという作品で、地面のコンクリートの幅の線にも合っています。
石川五ェ門がスパーンと切ったかのような気持ちよさがあります。
これは屋根付きのベンチにもなっています。

 

 
車道側から見てみても、コンクリートを流し込んで作ったようなリアルさがあります。

 

スティーヴン・アントナコス|Thio-2

ネオンの線と色を活かし、都市のなかに朝、昼、夕、夜と違った表情を見せてくれます。
この他にも違う形でアーケードタイプの作品もあります。
ビルの壁面にダイナミックにネオンサインが光り、一瞬「CLINIC」に見え、クリニックの建物かと思いました…

 

袴田京太朗|17才

17才の作品を探す途中でクレープ屋のワゴンがあったので、なんとなく女子高生をイメージしてからの、かけ離れた17歳像でした。
食虫植物のような、鉄なのに鉄じゃないように見える色使い、しなやかさがあります。

 

さいごに

立川に行く予定があり、たまたまこんな大掛かりなパブリックアートに出会えた訳ですが、普通の街の中に突如現れるアート作品の異質さで、少し不思議な感覚になりました。
停止中の佐川急便さんの台車すら一瞬、「これもアート?」と思うほど、気がつけばアート感性がめちゃめちゃ敏感になっていました。
立川に立ち寄った際は、ぜひ鑑賞してみてください。

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