こんにちは。イラストレーターのkisa(@kisa.ne.jp)です。
インスタレーションは、私が現代アートを好きになるきっかけとなった表現方法です。
今回は、「インスタレーションってどういう意味なの?」という疑問と、その魅力について解説していきます。
インスタレーションとは
インスタレーション(Installation)の元々の意味は、「設置」「取付」です。
美術館などの室内空間に作品を設置(インストール)することを指し、空間全体を作品として体験させるアートです。
1960年代初期からある一定の空間やそれ自体を作品とする形が誕生し、現在のように「インスタレーション」として認知されるようになったのは70年代以降になります。
絵画や写真作品なら平面なので、画像でも結構伝わりますが、インスタレーションの場合は空間なので、平面で見るのとその空間にいるのとでは伝わり方が全然違います。
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インスタレーションの魅力
インスタレーションの一番の魅力は、体感できることです。
音や映像、匂い、触り心地など併用している作品も多いです。
没入感がすごく、五感が刺激されることでより感性が磨かれていくように感じます。
また、偶然にもインスタグラムに似ている言葉であるインスタレーションですが、まさに異空間でインスタ映えします。
はじめは写真を撮ってシェアしたり、アイコンなどにしたいという理由で訪れたという人も、アートに興味を持つきっかけになると思います。
例えば、私が過去感動したインスタレーションのひとつに、レアンドロ・エルリッヒの「試着室」という作品があります。
試着室の中に入ると、前面や左右に姿見が設置されています。
自分が映るかと思いきや鏡の向こう側に行けたり、遥か向こうの鏡に自分が映っていたり、たまに知らない人が出てきたり、一度足を踏み入れるとなかなか外に出られませんでした。
試着室という現実感があるのに、不思議な世界に迷い込んだ感覚は鮮明に覚えています。
面白くて、ニヤニヤしながらウロウロしていました。
インスタレーション作品を自分でも作ってみたいと思い、昨年個展で挑戦しました。
「欲望溢れるひきだし」というタイトルで、2019年7月〜10月にかけてWebサイト、 SNS等でおよそ100名の方に 「今1番欲しいものは何か」というアンケートを実施し、風船に回答を写しました。
老若男女、様々な現代のニーズが溢れ出し、時に爆発するというコンセプトです。
インスタレーションは、面積的にもインパクトがあって目を引きます。
歩きながら作品を見ている方も、ここでは立ち止まるという方が多かったように思います。
初心者にオススメなインスタレーションスポット
お台場に常設施設があり、日本各地でアート展を開催している「チームラボ」
聞いたことあるという方も多いと思います。
壁や床、凹凸をコンピューターに記憶させて、そこに映像を写す「プロジェクション・マッピング」もインスタレーションのひとつの表現方法です。
映像が鮮やか美しく、飽きずにずっと見ていました。
インスタで見かけた方も多いと思いますが、「呼応するランプの森」という作品です。
人を感知して一筆書きのように明かりがつきます。
紫の他にも紅葉をイメージしたような色合いなどバリエーションも豊かです。
他にもさまざまなアートスポットの記事をアップしているので、よかったら覗いてみてください。
https://kisa.ne.jp/category/art/
さいごに
インスタレーションは難しいことを考えなくても、子どもから大人まで楽しめる現代美術作品です。
非日常を味わいたいときには持ってこいで、これからますますテクノロジーが発達して、どんなインスタレーションが誕生していくのか楽しみです。