前髪が右分けか左分けか、そんなことで好印象かどうか違ってくるという、無自覚の認知バイアス(思考のクセ)があります。
今回は、「左右どちらにしたら良いのか」とお悩みのときに役立つ、印象やレイアウトついて解説していきます。
左右の見え方の違い
右分けと左分けどちらが好印象？
前髪を右分けした人と左分けした人がいます。
一般的には、どちらの方が好印象をもたれると思いますか？
答えは…
右分けした人です！
一般的に、右利きの人は視野の左側を重要視します。
映像処理は右脳の方が得意だからです。
この認知バイアスは「擬似的空間無視(シュードネグレスト効果)」と呼ばれています。
同じように左右反転した顔のイラストも、左口角が上がっている方が微笑んで見える人が多いです。
そして左利きの人はその逆の傾向です。
人類の9割が右利きなので、だいたい前髪は右分け、口角も右に上がっている方が魅力的に見られます。
世界人口の約10％が左利きであることが、研究により示唆されています。
出典：https://dailyquery.info/left-handed/
日本での左利きの割合は3％
髪型や服装、化粧、表情など、他者に見られるときは、相手から見て左側が注目されます。
そのため、自分の右半身は特にキメましょう！
※鏡に映った自分を見ながらメイクすると、自分の左半身に気をとられてしまうので注意。
レイアウト
魚の頭の向きの場合も同じように、左向きの方が良いものに感じます。
（切り身の場合も身が大きい方が左）
お皿に盛り付けるときも、魚の頭を左に盛りつけた方が食欲をそそります。
また、スーパーなどでは陳列棚の左側にオススメの品を並べた方が売れやすくなります。
印刷物の場合
フライヤーやチラシなどを見るとき、人はまず左上に注目し(そこにとどまる時間も長め)その後、「Z」を描くように目線が動きます。
そのため、左上に伝えたいことや目玉商品を配置すると効果的です。
※縦組みの文字の場合は、右上からN型の視線の流れになります。
また、本やポスターなどで左側にイラストやイメージ写真を入れると、自然に頭に入りやすくなります。
薬剤師・脳科学者の池谷裕二先生の「自分では気づかない、ココロの盲点」という本の一部を抜粋しました。
他にも、認知バイアスに関することが色々と解説されていて面白かったです。
クイズ形式で文字数もあまりないので、本を読むのが苦手な人でも読みやすいと思います。
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さいごに
認知バイアスによって、右利きと左利きで見える世界が違うとは驚きですね。
日常や仕事、デザインに取り入れて、自然に感情や行動を促したいときに活用してみてください。
