• 色の特徴を知って人間関係やビジネスで活かそう【オススメの色見本帳も】

2020.7.31 2024.2.17 デザイン

色の特徴を知って人間関係やビジネスで活かそう【オススメの色見本帳も】

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こんにちは。イラストレーターのkisa(@kisa.ne.jp)です。
色には色んな特徴があり(色だけに)、人の感情に大きな影響を与えます。
今回は、「色にはどんなイメージがあるのか」「人間関係やビジネスで色を上手に取り入れたい」という方向けに、それぞれの色の特徴や活用法を解説します。

代表的な11色の特徴

・赤[Red]

+ やる気、情熱的、積極的 |  — 怒り、危険、負債

 
赤は自然に見てしまうほど注目を集めるので、一番見てもらいたいところにアクセントとして取り入れたい色です。
セールや特売のPOPやECサイトの購入ボタンなどで使われていますが、その理由は興奮させて積極的な行動をさせる働きがあるためです。
つい衝動買いをしてしまった…という時は赤がひとつの要因となっています。

またアドレナリンという成分を分泌させ、食欲を増進させます。
さらに、赤を見ていると実際の時間よりも長く感じるため、回転率を上げることもできます。
これらのことにより、飲食店にとって赤はとても効果的です。

アドレナリンが分泌されることによってやる気がアップするので、気合いを入れたい時に取り入れたい色です。
ボクシングでは青コーナーより赤コーナーの方が勝率が高いことが知られています。

 

※暴力的な印象を与えかねず、謝る時に赤い服だと相手の怒りが収まらないかもしれません… 

 

・青[Blue]

+ 信頼、理知的、誠実 |  — 哀しみ、冷淡、寂しさ

 
青は世界的にみても老若男女問わず好まれる色で、企業のロゴマークによく使われています。
医薬品や士業などで取り入れられ、信頼感をもたせる青はビジネスの場に合います。
爽やかな印象も与えてくれるので、清涼飲料水のパッケージにも使われていますね。

ちなみに購入ボタンやダウンロードなど行動を促したい時は青が効果的な場合もあります。
インターネットのリンクの色が青という認識からわかりやすく、新規顧客にも信頼感を与えられます。
大手企業や認知度の高いところはすでに信頼されていますが、
私のような匿名で性別年齢不詳と思われている個人サイトから買うのはちょっと不信に思うかもしれません。
ですがありがたいことに青のボタンから色々な方にお買い求めいただいてます。

また集中力や記憶力をアップさせてくれる効果もあります。
青ペン記憶術という方法もあるくらいなので、勉強や暗記をする際は青のパワーを借りてがんばりましょう。

 

※ブルーな気持ち、マリッジブルーという言葉があるように、寂しい印象にならないように注意 

 

・黄[Yellow]

+ 明るい、幸福、楽しい |  — 未熟、軽卒、危険

 
黄色は有彩色の中で最も明るい色で、希望をもたせたり前向きな気持ちにしてくれる色です。
黒と組み合わせることによりさらに目立ち、道路標識のような注意喚起の際によく使われています。

また、凝り固まった脳を柔らかくし、発想力を高めてくれるので、良いアイデアを出したい時に効果的です。

 

子どもっぽい印象や軽んじて見られる可能性もあるので注意

 

・緑[Green]

+ 安全、穏やか、健康 |  — 未熟、受動的、無関心

 
緑は植物をイメージさせ、安心感やリラックス効果を与え、ストレスを軽減させてくれます。
健康食品やリラグゼーション、病院、介護施設など、健康的で安らぐ印象を与えたい時に効果的です。

また、目にとって一番負担をかけない優しい色なので、黒板のように長時間見ても疲れさせないベースカラーとして活用できます。

 

初心者マークのように受動的な印象に見られる可能性もあるので注意

 

・ピンク[Pink]

+ 優しい、愛情、幸福 |  — 欲情、不安定

 
ピンクは気持ちを和ませ優しい気持ちにさせてくれる女性に人気な色です。
「カワイイ」という感情を呼び起こすことで購買に繋がるため、よく女性向けの商品でピンクが取り入れられています。

 

※使いどころを間違うとケバケバしく見える可能性もあるので注意

 

・紫[Purple]

+ 上品、神聖、エキゾチック |  — 下品、近寄りがたい、二面性

 
紫は位の高い者しか身にまとうことができなかったことから、高貴でエレガントなイメージを持たれるようになりました。
優美な印象を与えるので女性向けのアパレルや化粧品に取り入れられたり、占いや演劇、芸術系など非日常や神秘的な印象を与えたい時にも使われています。
ビジネスではとっつきにくく思われる可能性がありますが、うまくハマれば他と差をつけ一目置かれます。

また、感性が研ぎすまされ、直感力や創造力をアップさせるのに効果的です。

 

※上品と下品の相反するイメージがあるのでうまく色味をチューニングする必要性があります。

 

・オレンジ[Orange]

+ 陽気、カジュアル、親しみやすさ |  — 奔放、おせっかい

 
オレンジは温かさを感じ、赤と黄色の危険に見えてしまう可能性を消してくれ、マイナスな印象に取られにくい色です。
色選びに迷った時は万人受けのオレンジを検討してみるのはいかがでしょうか。
また、赤と同じく食欲増進にも効果があります。

また、コミュニケーションを円滑にしてくれ、社交的なイメージを与えたい時や仲間意識を高めたい時にピッタリです。

 

※にぎやかな雰囲気や目立つことに苦手意識がある人には好まれにくいので注意

 

・茶[Brown]

+ 伝統、落ち着き、自然体 |  — 地味、汚い、頑固

 
茶色は木や大地のイメージで安定感や居心地の良さを与えてくれる色です。
馴染みやすく飽きがきにくいので、長く使いたくなる革製品の財布や、机などのインテリアの色として人気です。

また、伝統や歴史を感じさせる点で信頼感を得ることができます。

 

※使いどころによっては汚いイメージで嫌悪感を与えてしまうので注意

 

 

・白[White]

+ 純粋、素直、清潔 |  — 空虚、敗北感、味気ない

 
白は色の中で一番明るく、他の色を邪魔しないのでベースカラーとして使いやすい色です。
ファッション業界においても着回しのしやすさから白が売れやすいです。
膨張色でもあるので実際の面積より広く見せ、開放感を与えます。

また軽さを感じさせるので、宅急便のヤマトや佐川が使用している箱が白いのもこのためですね。

 

※余白をとることは大事ですが、つまらない印象になる可能性もあるので注意

 

・灰[Gray]

+ 謙虚、調和、都会的 |  — 無機質、不安、曖昧

 
グレーは白と黒にない調和の良さがあり、白よりもコントラストが低くなるので文字などが見えやすくなったり、
黒よりも少しコントラストを弱めたい時などバランスが取れます。

スタイリッシュに見せることができる一方、存在感を消したい時にも有効で、
クレーム対応の時に取り入れると威圧感を出さず謙虚なイメージを与えることができます。

 

※子どもをはじめ好まれにくい色ですが、他の色と組み合わせると洗練されます。

 

・黒[Black]

+ 高級感、クール、力強さ |  — 脅威、恐怖、闇

 
黒は他の色を引き立てられるのでベースカラーとしても使いやすく色々な場面で使われています。
食材の色を際立たせておいしそうに見せられるので飲食系や、高級感を与えることができるので、宝石店や不動産など高価なものに取り入れられたり、
また、「カッコイイ」という感情を呼び起こす黒は男性に人気で、男性向けの商品でもよく使われています。

 

※目の錯覚で同じ大きさのものでも黒は伸縮して見えるので注意

 

ピンポイントにイメージにあった色が見つかるオススメ本

 
ここで一冊、色に関するオススメの本をご紹介します。
文章・写真・デザイン・パターン・イラストが掲載されているので、イメージが湧かないというときや、配色に悩んだ時も雑誌感覚でパラパラめくれば着想が得られます。
127項目のテーマと3157選の配色パターンがあるので、ターゲットに好まれるイメージを見つけ出すことができます。

 

 

制作会社やデザイナーなどに依頼する際、「こういうイメージでお願いしたい」と言えばイメージのズレを抑えることができます。

また、「この色でお願いしたい」という時は、ピンポイントで指示を出すこともできます。
WEB系ならRGBの数値またはカラーコード(#)の数値、紙媒体ならCMYKの数値になります。


他にも下記のような内容のコラムがあり、色の奥深さを知ることができて面白いです。

  • 配色のテクニックを簡潔にまとめたもの
  • 「極彩色(複数の鮮やかな色を使った彩り)は潜在意識を活性化させるというもの
  • 「ピンクの呼吸法」と呼ばれる手法で、肌の色つやをよくなり若々しく見られるようになるというもの

「完全保存版」と書かれてある通り、創作意欲の湧く楽しい色の事典で、ずっと手元に置いておきたくなります。

 

 

配色の悩みはADOBEの無料カラーパレットツールで解決!

 

さいごに

色を変えるだけで売上が変わったり、相手に与える印象が違うものになったりします。
また自分自身に対しても取り入れる色でやる気がアップしたり癒されたり、嬉しい心理的効果を得ることができます。
ぜひビジネスやファッション、小物などに色を活用してみてください。

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