印刷物などに写真を取り入れた際に、いざ完成して見てみると「なんか暗い」「パッとしない」と感じることはないでしょうか。
今回は、写真を使用するときに見栄えをよくするための基本的な加工についてお伝えしていきます。
写真加工の3つのポイント
明るさと彩度を高くする
クライアントから指定された写真を渡されたり、ストックフォトサイトから写真をダウンロードしたものでも、最良の状態に補正されているとは限りません。
上の写真は、左がダウンロードした元の写真、右が加工した写真です。
どんなイメージにしたいかにもよりますが、加工したことでカンカン照りで鮮やかな夏らしいイメージになりました。
基本的には明るさと彩度を高くして、明るいイメージを持たせた方が与える印象も良くなります。
アンシャープマスクをかける
ちょっと胡散臭そうなイメージの写真ですが、明るさと彩度を高くするとガラッとイメージが変わりました。
その上でアンシャープマスクをかけました。
アンシャープマスクをかけると、くっきりした印象にすることができます。
アプリなどでは「解像度」という名目になっていることもありますが、その名の通りくっきりすることで解像度が高く見えます。
やりすぎると輪郭線がハッキリ出て不自然になってしまったり、やわらかい質感のものは逆効果になってしまう可能性があります。
食べ物は赤み(暖色)を強める
食べ物の写真は、トーンカーブやカラーバランスなどで赤み(赤や黄色などの暖色)を強めることでおいしそうに見せることができます。
上の写真も、明るさと彩度を高めた上で、赤みを少し強めに加工しました。
そうすることで新鮮味があり、出来立ての感じを出すことができます。
けむりをふわっと上乗せすれば、よりアツアツなイメージになります。
逆に暗かったり青みがかった写真だと、冷えていたり硬くなったり、まずそうな印象を与えてしまいます。
さいごに
元の写真を見たときには十分だと思っても、加工してみたらやっぱり加工した方がいいと思うことが往々にしてあります。
必ずしも加工した方がいいという訳ではありませんが、まずは明るさと彩度に注目してみることが大切です。