こんにちは。イラストレーターのkisa(@kisa.ne.jp)です。
会社や学校でアイデアを求められる場面がありますが、なかなか出そうと思ってもすぐ出てくるようなものではないですよね。
今回は「いいアイデアが思い浮かばない」とお悩みの方に、アイデアの出し方についてご紹介します。
Contents
情報を集め、自分なりに考えて理解する
アメリカ最大の広告代理店であるトムプソン社の顧問、ジェームス・W・ヤング氏が執筆した「アイデアのつくり方」によると、「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」と述べています。
例えば、ライザップでは「フィットネスジム」に「個別コーチング」という二つの既存の要素を組み合わせています。
健康的な体になりたくてジムに通っているけど続かない人に逃げられない環境を用意して、結果にコミットするジムとして成功したアイデアです。
「これはどうしてこうなっているのだろう?」
「なぜヒットしているのだろう?」
といった「?」で世の中を見ながら自分なりに考察するとアイデアを生む力も鍛えられます。
また、なにが点と点が線を結びアイデアになるかはわからないので、日頃から気になったものはスマホのメモ機能でもいいので、すぐ記録する習慣が大切です。
人間は忘れっぽい生き物なので、覚えておけるだろうと思っても焼肉の匂いを嗅いだ瞬間などあっさり忘れてしまうものです。
とにかく考え続ける
例えば「どんなカフェなら若い女性が通いたくなるだろうか?」という問いを脳内でまわせば、その答えを見つけるためのアンテナが張られ、無意識の状態であっても解決するために脳が情報を探している状態となります。
問題意識を持ち続けていることで、ある日の出来事や見聞きしたことで「これなら若い女性が通いたくなる!」とハッと気がつくことができます。
ふせんでおなじみのポストイットが生まれたのも、このことが関係しています。
表面に軽くくっつき、しっかり接着はしないという新しい接着剤を偶然発見したものの、この使い道がなかなか見つかりませんでした。
それから5年後のある日、本に挟んでいたしおりが落ちた時、ページを破ることなく紙にくっつくしおりがあれば…と思った瞬間、「あの接着剤を使えばいいのか!」とひらめき、それから製品開発を進めて今の貼ったりはがしたりできるメモとして大ヒットしました。
あきらめずに考え続けることの大事さに気づかされます。
人と会話する
環境も持っている知識も価値観も違う、自分以外の人と会話をすることによって刺激され、新たな気づきを得られることがあります。
ブレインストーミングと言われる複数人で思ったことをどんどん出し合って、意見を膨らませたり組み合わせてアイデアを生むというやり方です。
この時、自分の意見が正しいと相手の意見を否定してしまうと意味がなくなってしまうので要注意です。
また、ブレインストーミングがあまりうまくいかなかった場合、シックスハット法と呼ばれる方法もあります。
客観的・直感的・肯定的・否定的・革新的・俯瞰的の6つの帽子(視点)をかぶって発言するというやり方で、強制的に思考を変えられ、一体感も生まれるのでスムーズに進行することができます。
リラックスする
スウェーデン式アイデアブックによると、下記のときにアイデアが出やすくなります。
- お風呂やトイレに入っているとき
- 移動しているとき
- 寝る前、寝た後
- お酒を飲んでいるとき
アイデアを出そうとあれこれ考えても出ないとき、一旦離れて寝かせてしまうことが実はとても重要です。
お風呂に入っているとき、散歩しているとき、電車に座ってボーッとしているとき、寝る前など、突然ひらめくことがありますよね。
共通点はリラックスしているときです。
逆にストレスが溜まっていたり緊張しているときは出にくい状態です。
インストーミングの発想法
ブレインストーミングという手法の考案者でもある、アレックス・F・オズボーンが提唱した理論です。
アイデアが出ないときに、このチェックリストに沿って考えれば今までにないアイデアが湧く可能性があります。
- Other uses:他の使い方はないか?
- Adapt:過去に似たような成功例はないか?
- Modify:過去の成功例の何か(使い方、動き、形など)を変えられないか?
- Magnify:拡大(大きさ、時間、規模、強さなど)してみる
- Minify:縮小(小さく、短く、早く、省略など)してみる
- Substitute:代用(材料、プロセスなど)してみる
- Rearrange:並び替え(スケジュール、配列など)してみる
- Reverse:逆・反対にしてみる
- Combine:組み合わせてみる
創造的な自分だというセルフイメージを持つ
「自分はクリエイティブな人だ」 というセルフイメージを持つと、アイデアが発想しやすくなります。
長年持っている自分の思い込みを大きく書き換える場合は継続的なアプローチが必要ですが、セルフイメージを高めることで結果も変わってきます。
アイデアを出すための便利な4つのツール
MindMeister
ひとつのテーマから枝葉のように連想されたものを書いていくマインドマップを、ネット上で手軽に作成できるツールです。
頭の中で考えたことをそのまま出し切り、可視化させることによって俯瞰で見たときに新たなアイデアが生まれるというものです。
悩みごとを整理するときにもオススメです。
企画テーマごとにボードと呼ばれるものを作成し、それに沿った画像、アイデアをどんどんボードに保存していくことによって新たな着想が得られるという、デザイナーに人気のツールです。
他の人が作成したボードをフォローして収集することもできます。
表示させた画像の類似画像が出てくるので、よりマッチするものを保存できます。
ひとりブレスト
その名の通り、一人でもブレインストーミングができます。
企画しようとしているモノやサービスに関する質問が出され、答えていくと意外なアイデアが思い浮かぶかもしれません。
Koosh Ball
この和菓子のようなモジャモジャは、クッシュボール(Koosh Ball)と呼ばれるもので、アメリカのメーカー、Hasbro社が製造している子ども向けのおもちゃです。
日本ではセミナーで使われることもありますが、これを触ると脳を刺激し、リラックス効果を得ることができます。
いろんな色があるのですが、黄色と紫の組み合わせがポイントです。
黄色は発想力を高め、紫は創造力を高めてくれるので、生まれたアイデアをどう創造するかというWの効果を得られます。
色の効果についての詳細は下記の記事をご覧ください。
また、発想力を試すテストの記事もあるのでぜひ試してみてください。
色の特徴を知って人間関係やビジネスで活かそう【オススメの色見本帳も】
発想を転換させて解くユニークな問題【発想力テスト】
さいごに
AIが写真をマンガ化することができるほど、クリエイティブ業界にも影響を与えていますが、発想することは人間にしかできない能力です。
アイデアが出なくて困ったときは、ぜひ活用してみてください。
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