• DICカラー変換(CMYKやRGB)画面上の色と実物のカラーチップの色が合っているか比較

2022.9.10 2024.2.20 デザイン

DICカラー変換(CMYKやRGB)画面上の色と実物のカラーチップの色が合っているか比較

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こんにちは。イラストレーターのkisa(@kisa.ne.jp)です。
クライアントや印刷会社から、CMYKなどで制作したデザインをDICカラー(またはPANTONEカラー)番号を教えてほしいと言われることがありますが、画面上だけでの判断には要注意です…
今回は、「CMYKをDICやPANTONEカラーへ変換したい」「DICをCMYKの近似値に変換したい」「実際に画面上とカラーチップの色味の違いを知りたい」という方向けに、お伝えしていきます。

DICやPANTONEカラーの変換

DICやPANTONEにも変換できる「NCOLOR」

NCOLOR

CMYKやRGBのカラーコードを入力すると変換してくれ、7候補の近似色が表示されるというウェブサービスです。
DICだけでなくPANTONにも対応しています。

 

 
まず画面下のRGB、CMYK、DIC、PANTONEの項目から希望の変換を選択します。(今回はCMYK→DIC)
次に左にある入力欄に数値を入力すると、右にDICカラーの候補が表示されます。
おや、左と右の色味が違いすぎてどこが近似色なの?と思いIllustratorの方で入力してみると…

CMYKの数値(C100%M30%)は右側の青い四角の色味になったので、ちゃんと近しかったです。

 

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DIC公式アプリ「DIC Digital COLOR GUIDE」

DIC Digital COLOR GUIDE

現状ではiOS対応のみですが、色見本帳「DICカラーガイド」のアプリバージョンです。
約2500色が収録されています。

 

 
メインメニューはいたってシンプル。
カラーガイド1〜6巻まではもちろん、グレーや日本、フランス、中国の伝統色まですべて備わっています!
色の名称や由来が閲覧できて色の豆知識も身につきます。
検索マークをタップして、CMYKやRGBの数値を入力するとDICカラーの候補が表示されます。
DICカラー番号が決まっていればその番号で検索して確認することも可能です。

 

 
カメラマークのボタンをタップして、椅子を撮ってみました。
すると、該当するDICカラーが表示されます。
光加減によって変わってくるので、なるべく目で見た感じと同じになるように撮る必要があります。

他にもDICカラーを選んでストックできる機能があり、印刷で使いたい色をまとめてメモとして保存できるので便利です。

 

 
ちなみにDICカラー詳細にある円柱マークをタップすれば、物体に印刷した感じもチェックできます。

 

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DICカラーチップの色味と画面上の色味を比較

 
カラーナンバーや近似値を把握しても、果たして実物のカラーチップと画面上の数値は合っているのか…?
ということで検証してみました。
まず先ほどのNCOLORでは、DIC181は画面上より実物のカラーチップの方が緑がかって、DIC182は画面上よりカラーチップの方が濃いブルーでした。
 
【結論】確実に信じられるのは、カラーチップだけ!

 

 
DICカラーガイドに付属されている「color selector」には、DICカラーをCMYKやRGBで表す近似値が載っているので確認してみます。
1番近いとされるDIC181のCMYKの数値はC100%M30%ではなく、C100%M89%Y2%でした。

 

 
続いて「DIC Digital COLOR GUIDE」で表示されるDIC181をカラーチップと比べてみます。
やはり画面上よりカラーチップの方が少し緑がかっていましたが、DIC182の方はほとんど差はありませんでした。
そして当然のことながら近似値も同じで、しかもアート紙やマット紙、上質紙などメジャーな用紙に印刷する際の微妙な調整された数値まで表記されています!
iOSを使うことができるなら、DICの公式アプリを活用した方がよさそうです。

画面上の色味を信じていたために、思わぬイメージカラーの相違で失敗やトラブルに発展してしまう可能性があります。
私も失敗から学びましたが、DICカラー番号を伝える機会があるならDICカラーガイドの色見本帳を持っていた方が安心です。
Amazonだと定価より少し安く購入することができます。
 

 
でもWebやアプリは検索して大体のカラー番号の目安をつけることができて便利なので、併用して使うのがいいと思います。

 

デザイン・イラストのお見積りは無料

DICカラーは「特色」とも呼ばれますが、特別に調合したインクで通常の印刷では出せない色味が魅力です。
CMYKで似た色合いに調整しても、元のDICカラーと結構異なることもあります。
印刷されたカラーチップで確認しておくことで、間違いなくイメージに沿った制作物に仕上げることができます。
DICカラーを取り扱うときは参考にしてみてください。

また、kisa illustration & designでは、インパクトのあるデザインやイラストを制作しています。
お見積りは無料ですので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

「発注の前に細かい確認をしたい」「制作内容について相談したい」
などお気軽にご相談ください。

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